アクティブラーニングで実験科目の教育を変える

実験科目において、自主的に学ぶためにはどのようにしたらいいのかをアクティブラーニングを使った授業の記録

メイラード反応実験の内容をジクソー法で理解する クロストーク

各班でのエキスパート活動によるまとめをした後に、ひとつのグループに各班1名いるようにジグソー班をつくり、クロストークを行いました。ここでは各自(各班)から、結果となぜそうなったのかを発表し、グループ内で質疑応答など自由にディスカッションしました。

そしてクロストークの結果は!
ジクソー班は14グループ全てを通して内容をまとめると次の通りでした。

スクロースは還元性がないから反応しない

pHはアルカリ性に傾くと反応が強くなる

加熱しないと反応しない

 

今回は、反応に影響する要因を予め示唆していたので、エキスパート活動の時からそれにそって調べることができたため、反応を促進する条件、阻害する条件をスムーズに調べることができたようでした。

 

基本的知識という土台に対する問題
すでに講義で糖とは?たんぱく質とは?アミノ酸とは?については、前期で学習しているので、それを理解している前提で実験を行いますが、毎年そこの理解が不十分なために、実験内容そのものの理解できないので、予習課題で複数の物質のうちアミノ酸に該当するものを答えるというものを実施しました。すると案の定、理解できてない学生が目立ったため、実験に入る前に再度説明しました。
しかしながら、クロストークをしている最中の会話や提出されたレポートを見る限り、実験に入る前に説明したにもかかわらず、この基本的知識がおぼつかない学生がわずかとはいえいることがわかりました。
これに対するフォローは行うのは当然のこととして、いかにわかるようにしていくかを考えなおし、方法を構築していきたいです。