アクティブラーニングで実験科目の教育を変える

実験科目において、自主的に学ぶためにはどのようにしたらいいのかをアクティブラーニングを使った授業の記録

未知試料の分析 実践することにより自分の理解を認知する その1

最後の実験は、今まで学習したことが「できる」になっているかを確認する内容として、未知試料の分析を行います。

●内容

5種類の試料(水溶液)が、何の水溶液かを今まで習った実験方法を用いて調べます。

試料A・B・Cそれぞれは
炭水化物(でんぷん)、糖(グルコース、スクロース、ラクトース、アラビノース)、たんぱく質(ゼラチン)、アミノ酸(グリシン、プロリン)、水のどれか1種類の水溶液。

試料X・Yそれぞれは次の組み合わせのうちのどれかが該当
糖+アミノ酸、糖+たんぱく質、炭水化物+アミノ酸、炭水化物+タンパク質

調べる方法として、論理的科学的な道筋をもって行うことととしました。なぜならば、授業で行ったすべての反応実験を行えば、それぞれの試料が何かがわかりますが、それは論理的でも科学的でもないからです。

分析して調べるのは、班単位とし、もちろん班によって、A・B・C・X・Yの中身は異なり、どのような過程を追って分析を行ったかを記録させました。