アクティブラーニングで実験科目の教育を変える

実験科目において、自主的に学ぶためにはどのようにしたらいいのかをアクティブラーニングを使った授業の記録

寒天とゼラチンの凝固作用実験 ジクソー法エキスパート活動

 

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上記のように班ごとに実験内容を変えて実験し、その結果を発表し、

 他の班の発表を聞いてわからなかったこと、疑問に思ったことをコメントシートに書いてもらいました。その結果は次の通り(主な意見)

・ゼラチン+レモンは固まったけど、寒天+レモン(沸騰状態で入れる)はぷるぷる
・ゼラチン+レモンは固まったというけど、ゼラチンに果汁を入れてないもの(BLと比べたら柔らかくぷるぷる)
・ゼラチンにキウイを入れると固まらず、液体のまま
・寒天+レモンで沸騰状態で入れるのと60℃まで冷やして入れるのとで結果が違う
・寒天・ゼラチンともに果汁によって固まり方に違いがある
・ゼラチンでレモンとキウイで固まり方に違いがある

 他の班の発表を聞いてわからなかったことは、わからなかった事実としておいといて、まずは自分の班の実験結果がなぜそうなったのかを次週までに各自調べてくることとしました。
そして次の週に各自で調べた結果を持ち寄り班の中でディスカッションを行い、自分の班の実験結果がなぜそうなったのか意見をまとめました。


◆正解を導きだしてまとめられた班の内容

・ゼラチンはたんぱく質であり、たんぱく分解酵素をもつキウイを加えると固まらない
・寒天は多糖類であり、たんぱく分解酵素の影響を受けないので固まる

 


◆惜しいあと一歩!

・ゼラチンにレモンを入れたものが、果汁をいれてないものに比べて固まり方が緩かったのはレモンに含まれている酸の影響

  →酸がどのように影響しているのか調べよう

・寒天にレモンを入れるときは、40℃~60℃の間で加えると固まるが、それ以上の温度で入れると寒天が凝固するのを邪魔する

  →寒天のゲル化のしくみを調べてそれにどのように影響するかを調べられたら最高☆